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要望と対応

1.導入の検討

 トレーサビリティ、生産履歴公開の目的、導入要件、課題を明らかにしておく必要があります。

 ■フードチェーンにおけるトレーサビリティ(生産、流通、加工、店舗などの全ての工程で追跡・遡及できること)を最初からめざす場合と、段階的なとり組みのステップとして、生産から出荷までの生産履歴把握を行う場合で取り組み方が異なります。


<最初から全経路のトレーサビリティをめざす場合>
安全性に問題が生じた場合に、消費から生産へプロセスを迅速に遡及し原因を特定すること
事故が生じた製品の行き先を生産から消費へ、追跡して迅速に回収することができること
 このような目的の場合には生産、出荷、加工、流通、小売の各段階の情報が追跡、遡及できることが必要となります。全経路のトレーサビリティは『畑のとれさぶろう』の導入によって直ちに実現できるものではなく、『畑のとれさぶろう』と流通、加工、小売段階のシステムを組み合わせてシステムを構築する必要があります。

『畑のとれさぶろう』は栽培および出荷ロット単位で各作業記録と追跡・遡及コードを関連づけていますので、出荷以降の流通・加工・店舗段階の経路情報の記録と結びつけていくことが可能になります。
※『畑のとれさぶろう』の組み込みについてはご相談下さい。


<段階的な食品トレーサビリティとして、栽培履歴の記録と公開を行う場合>
『畑のとれさぶろう』を使用することで、栽培から出荷までの様々なケースに対応できるでしょう。

導入にあたっての主な検討項目を示します。

<検討項目>
各生産者が栽培記録を行うための合意形成
栽培基準の作成および遵守されているかチェックする体制の整備
法にもとづく農薬の使用基準が遵守されているかチェックする体制整備
生産物の出荷ロットを最小単位(圃場、品目、生産者)で形成する方法
事故などの問い合わせに答えるためのデータベースとするか、生産履歴の常時公開とするか
栽培記録の記帳をどのように実施するか・・・紙に記帳するか、生産者が直接PCから入力するか、カメラ付き携帯の導入を任意とするか、一括導入するか
記録の収集方法をどうするか
識別管理された生産物と表示ラベルの照合を確実に行うことができるか・・・パッケージ、シール添付方法
栽培記録や集出荷の手順書の作成方法
生産履歴記帳等による現在の業務処理への影響と問題の解決
システムを組織内に構築するか、ASP(月単位のシステム提供)を利用するか
コスト・労力負担をどうするか

トレーサビリティへのとり組みについて相談いただければ「畑のとれさぶろう」 導入事例などをご紹介いたします。

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2.運用開始後−生産履歴の公開レベル設定

 
 

(1)生産者プロフィール
 各々の生産者毎にプロフィールの公開・非公開を設定します。
(2)栽培段階における公開の有無
 出荷処理によって、トレースコードが付与される前段階(栽培段階)でも公開するができます。

 
 

3.導入後−マスター管理

 
 

 『畑のとれさぶろう』は、日々の栽培記録の入力作業をマスターを参照して効率的に入力することができます。そのため、初期のマスター作成には十分な準備期間を用意すべきでしょう。生産者プロフィールの収集や圃場、作付データの収集、品種、レシピ、作業の情報収集など多くの詳細なデータの収集が必要となるからです。
マスター管理画面イメージ

システム導入時に設定が必要な項目
1.生産者 2 圃場 3.品目・品種
4.肥料 5.農薬 6.その他資材
7.作業 8.出荷規格 9.梱包種別
10.仕向先 11.輸送方法 12.輸送種別
13.運送会社 15.残留農薬検査 16.メールアドレス

毎年あるいは随時更新が必要な項目
1.生産者 2 圃場 3.品目・品種
4.肥料 5.農薬 6.その他資材
7.作業 8.出荷規格 9.梱包種別
10.仕向先 11.輸送方法 12.輸送種別
13.運送会社 15.残留農薬検査 16.メールアドレス
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4.運用開始後−栽培記録の登録

 
 

栽培データ入力画面イメージ(1)パソコンからデータ登録
 InternetExplorer等のWebブラウザで認証画面にアクセス、各生産者および管理者別に入力画面が用意されています。各生産者は自分のデータのみ入力・表示でき、管理者は各生産者のデータを検索、入力・編集ができます。インターネット経由で入力する場合は、SSLで通信経路の暗号化を行います。

 入力や検索は、(1)栽培プロセスと(2)収穫〜出荷のプロセスに分けて行います。
 データ入力作業は 1)各生産者がパソコンから行う、 2)各生産者は栽培管理カードなどの「紙」に記帳後にオペレータが行う のいずれかの方法となります。

 
 

(2)カメラ付携帯で登録
 カメラ付携帯電話を使用する生産者は、圃場作業(植付,資材投入,収穫など主要な作業)時に作業シーンを撮影し、その場でメール送信することで作業記録をデータベースに登録できます。またカタログ(POP)や生産者プロフィール等の画像もカメラ付携帯電話で随時更新することができます。
 生産者は、カメラ付携帯電話で撮影した画像をアドレス帳に登録された作物毎のメールアドレス宛に送る操作を行います。その際、題名に作業名が記載されていればデータベースと自動連結します。メール本文を記入すればコメントを記録できますが、記入がなくても送信データをPCから補足入力して容易にデータ連結ができます。
畑からの作業報告   カメラ付携帯電話での操作を簡単にするため、マスターに登録したメールアドレスや作業名称をアドレス帳および定型文に登録しておくと便利であるため、携帯登録データをCSV出力する機能が用意されています。

 ※生産者の使用するカメラ付き携帯電話の送信先アドレスや定型文を事前に登録することでスムーズな作業報告の記録が行えます。

 ※生産者が手軽に使えるかどうかがポイントです。北海道小清水産直センター様の協力を得て操作実証試験を行い、はじめて使用する人でも違和感なく使えることがわかりました。

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5.運用開始後−収穫処理

 
 

収穫データ検索画面イメージ 栽培データを順次登録していき、生産物の収穫が完了すると、その畑、作物毎に「収穫完了」がマークされます。この段階で出荷可能量を入力すると出荷予定リストに掲載されます。過去のデータも検索が可能ですので、生産管理のためのデータベースや写真付きの農作業日誌として活用することもできます。
 次のステップ「出荷処理」に移行するためには、必ず「収穫」を行う必要があります。収穫、出荷を繰り返すような作物や1年に何作も行うような場合にも対応できます。一作の作業が終了したときは「全作業終了」を選び、履歴データをロックします。

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6.運用開始後−出荷処理

 
 

(1)出荷ロットの構成
 出荷待リストに掲載された生産物は、個々の生産者の進度率(100×出荷量/出荷可能量)等をキーにして選択し、出荷ロットを構成します。これにより、オーダーが発生した時、直ちに顧客ニーズに応じたロットを構成することができます。

出荷データ処理(2)出荷指示書作成
 出荷ロットを確定すると、生産者への出荷指示書を出力することができます。

(3)トレースコード取得
 生産物に梱包、仕向先、配送方法等の出荷データを加え、出荷処理を完了させると個々の生産物に12桁のトレースコードが発行されます。

 
 

QRコードのついた表示ラベル(4)商品ラベル生成・印刷
 出荷数に応じて2次元コード付の商品ラベルが動的に生成され、プリント出力(PDF)することができます。ラベル発行数は公開することができます。

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7.消費者への情報公開

 
 

公開画面イメージ(1)トレースコード入力、履歴表示
 消費者は生産物に貼付された表示ラベルから、URLとトレースコードを知り、PCや携帯電話(J-SKY,EZ-Web,i-mode)からインターネット経由で詳細な情報を得ることができます。

※コード入力画面をカスタマイズし、Webサイトに組み込むこともできます。

 
 

表示ラベルのQRコードを読みとる(2)QRコードで履歴表示
 消費者は生産物に貼付されたラベルのQRコードを対応するカメラ付携帯電話やコードスキャナーで読みとり、URLやコード入力を行わずにインターネット経由で詳細な情報を得ることができます。 ※対応するカメラ付き携帯電話は、J-フォン:J-SH09・010・52・53、J-N51など。

 
 

POP掲示用のカタログ(PDF)(3)カタログ印刷
 POP掲示向けに、A4版サイズに生産者、品種説明、レシピ、履歴情報をレイアウトしたフォーマットでカタログの印刷(PDF)ができます。生産状況に応じて自動生成され、また生産者自身がカメラ付携帯電話からメールでプロフィールを取り替えることもできます。

※店舗でカラー印刷したらそのままPOPになります。やはり、ペーパーが分かりやすい場合が多いのです。

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(4)詳細履歴表示
 カタログの作業履歴を遡及し、投入資材やその成分などの詳細を確認することもできます。

農薬詳細表示画面イメージ 肥料の詳細表示画面イメージ
 
  生産者プロフィール(5)生産者プロフィール表示
 生産者プロフィールや写真を表示できます。生産者プロフィールや生産者イベントは生産者自身がカメラ付携帯電話で写真を更新したり、写真付きメッセージを作成することができます。
 
  (6)その他の公開可能項目
 品目情報、品種情報、商品情報、パッケージ情報、作業内容の説明等を公開することができます。
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8.CMS『CMSKIT』と連携(オプション)

 ブラウザだけでWebサイトを効率的かつ柔軟に管理します.
(1)Q&A
 消費者からの問い合わせとその答えを掲載することは、生産物、栽培方法、調理方法などの正しい知識を伝えていくことに役立ち、電話対応の労力節減にもなります。
 方法は簡単。Q&A用のテンプレートを呼び出し、内容を記述後に確認、発行処理を行います。HTMLのレイアウトやFTP転送を行う必要がなく、簡単に作成、更新処理を行うことができます。

(2)掲示板
 消費者と生産者の交流を目的にした掲示板システムです。PC、携帯電話の両方に対応しており、画像貼付もできます。

(3)商品画面
 商品説明を行うためのページを管理できます。商品写真、説明、金額、出荷状況等の更新作業が簡単に行えます。

(4)お知らせ作成,編集
 季節の話題、産地情報などのページを管理できます。テンプレートを利用した新規作成と既存ページの更新ができ、産地の景観写真、できごとなどの更新作業が簡単に行えます。

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